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管理組合Q&A

管理組合としてできる防災対策は何でしょうか?

まずは住民同士の交流イベントにもなる「防災訓練」と「防災に役立つ情報の周知」を検討しましょう。

 全国のマンション管理組合等を対象に行われた「平成30年度 マンション総合調査」によると、大規模災害への備えとして一番多いのが「定期的な防災訓練」であり、4割以上の管理組合で取り組まれています。次いで「災害時の避難場所を周知している」となっており約3割の管理組合で広報活動に取り組まれています。なお、「特に何もしていない」マンションも2割以上ありますが、前回(平成25年度)調査から大きく減少していますので、防災対策に取り組む管理組合は着実に増えています。

平成30年度マンション総合調査・大規模災害への対応状況
※『平成30年度マンション総合調査』(平成31年4月 国土交通省)より作成

「防災訓練」について

 日頃からのコミュニケーションが良好なマンションでは、住民同士のトラブルが起きても穏便に解決できることが多く、万が一の災害時には円滑な避難行動が期待できます。また、住民同士が顔見知りであれば、子ども達を見守る雰囲気が生まれるなど、効果的な防犯対策にもなっています。こうしたコミュニティ形成の一助となるマンションのイベントは、管理組合として取り組む意義が大きいといえます。

 まずは、他マンションでの開催例も多く、いざという時の役にも立つ「防災訓練」を検討されてみてはいかがでしょうか?
 防災訓練の開催にあたっては、内容の検討やその準備、参加者募集など、理事の皆さんが行わなければならないことも多いですが、管理会社や消防点検業者のサポートもあります。ぜひ一度相談してみてください。

はじめての『防災訓練』の開催へ向けての流れ

  1. まずは管理会社のフロントに相談
    開催時期や内容、参加率をあげる工夫など、他マンションの事例を紹介、提案をしてもらいます。
  2. 内容について計画を立てる
    訓練の内容について消防署にアドバイスをもらいましょう。
    ※防火管理者を置かれている場合には、防火管理者の方と相談して進めましょう。
  3. 開催日を決めて告知
    防災訓練を行う場合、開催日を決定し、自治体に届け出る必要があります。あわせて開催日時をマンション内に告知します。
    ※公園等を利用する場合は自治体へ届け出る必要があります。
  4. 開催に向けた準備
    当日のタイムテーブルや、参加率アップの工夫などについて、管理会社や理事、防火管理者の皆さんで話し合い、準備を進めます。
  5. 次回に向けて反省会
    防災訓練の終了後は、早いうちに反省点を理事会等でまとめておき、次回に改善できるようにします。

「防災に役立つ情報の周知」について

 次のような「防災に役立つ情報の周知」は管理組合として取り組みやすいと思われます。広報内容や方法について、理事の皆さんで話し合ってみてはいかがでしょうか? また、お気軽に管理会社のフロント担当に相談してください。

  • バルコニーの使用ルールの周知
    一般的に、マンションのバルコニーは各家庭での専用的な使用が認められている「共用部分」であるため、使用には一定の条件が定められています。また、消防法上の避難通路となっていることがほとんどです。避難ハッチ(はしご)の上や、隣のバルコニーとの隔壁板の前に荷物が置かれていると、避難の大きな妨げになります。バルコニーの使用ルールについては「知らなかった」という方も多いと思います。それぞれのマンションの規則について、防災の観点から定期的にお知らせしてはいかがでしょうか?
  • マンションから近い避難場所などの情報共有
    マンションから一番近い避難所や病院などは、入居者全員に共通する情報です。マンションからの避難経路など、自治体が配布する避難所・避難場所マップを貼り出すなどの共有方法を検討しましょう。そのほかにも、管理組合として「防災の手引き」など、防災に役立つ資料を収集して誰でも閲覧できるようにしてみてはいかがでしょうか?

(ハッピーアシスト通信 Vol.30、Vol.34掲載記事を元に最新情報を織り込み再編集)

(公開日)2023年10月23日

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